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社員は増やさない。それでも成長し続けるスモールチームのオフィスづくり/ヴェルク株式会社

家具で「働く」を変えていく。
Kagg.jpをご利用いただいた方にお話を伺い、ワークプレイスへのこだわりをご紹介していく連載、「#K(ハッシュカグ)」。

今回私たちが訪れたのは、システム開発・データ分析等の受託開発とクラウド型業務・経営管理システム『board』を提供するヴェルク株式会社です。オフィスのチェアをすべて買い変えるにあたり、『Kaggフィット』で1ヶ月間かけて座り心地を確かめ、商品をご購入いただきました。

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インタビュー冒頭から代表取締役の田向祐介さんが強調されていたのは、“小さなチームであり続ける”という、ベンチャーにあって一風変わったスタイル。なんでも、これまでもこれからも社員数は10名ほどまでしか増やさないというのです。

少数精鋭で成長を続けるヴェルクさんの組織のあり方、そしてワークプレイスのこだわりについて聞いてきました。

“小さなチーム”にこだわるのは、管理コストを抑えるため

── 今日はどうぞよろしくお願いします。開口一番でなんですが、広々としたオフィスですね!

田向 そうですね、20名は入れる空間を8名で使っていますので、かなり広めに借りています。

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── ということは、これからどんどん新しいメンバーを迎えられるんですか?

田向 いえ、大幅な増員は予定していません。今後もずっと、10名前後でやっていこうと考えています。

── 会社を大きくしていくつもりはない、と‥‥?一体どうしてでしょうか?

田向 社内のコミュニケーションやマネジメントのコストを可能な限り小さく抑えたいと考えています。社員が増えれば、情報が全員にきちんと届くような仕組みを考えたり、社員同士の関係づくりに配慮したり、労務管理などに多くの時間を割く必要が出てきてしまいます。
また、私は会社の代表ですが、その前にエンジニアでもあって、今でもコードを書いています。そのため、できるだけコードを書くための時間を確保して、本業に集中したいという思いもあります。

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── でも、人を増やさないとサービスを拡大していくのは難しいんじゃないですか?

田向 そのために、できるだけ人手がかからないサービス運営を心がけています。
例えば、弊社が提供しているサービスの『board』では、営業や広告運用などは行っておらず、基本的には、口コミ・検索からの流入でユーザ数を増やしています。ちなみに、『board』はリリースから今年で6年めになるんですが、3年めまでは私一人で開発もサポートもやっていたんですよ。

── サポートまでお一人で!?本当に人手をかけないやり方を徹底されているんですね。ちょっと話を戻しますが、それではなぜこんなに広いオフィスを選ばれたんでしょうか?

田向 パーソナルスペースを広く確保するためです。すべてのメンバーが集中して作業できる環境を用意したくて。
あと、自席以外にも仕事ができる場所、フリースペースがあったほうがいいなと思ったんですよね。小さい会社にありがちな問題ですが、以前のオフィスは狭くて、フリースペースがなかった。だから、自席で気分がのらないときに行き場がなかったんです。こうした問題を解消するために、現在は空間に投資しています。

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少し試しただけで決めるのは“宝くじ”?納得のいくチェアの選び方

── 人手をかけない分、いらっしゃるメンバーが働く環境にはしっかり投資されているんですね!そんななか、今回Kagg.jpでチェアをご購入いただいた、と。買い替えの経緯について教えていただけますか?

田向 買い替えのきっかけは、単純にこれまで使っていたチェアが傷んできたからですね。起業当初は、あまりチェアにコストをかけられませんでしたが、長く座っている仕事なのでチェアはとても重要視していました。そこで、良いチェアの中古を買うという選択をしました。
社員が増えるたびに、同じチェアを中古で一つずつ買い足してきたんですが、使っているうちに、クッションがへたったり、座面位置が勝手に下がってしまうものがちらほら出てきて。中古品は安いので費用面では助かっていたのですが、商品の状態もまちまちで、毎回“宝くじ”のような感覚で購入していました(笑)。
以前と違って、今はチェアのためにある程度の予算を用意できるようになったこともあり、このタイミングですべて新しくすることにしたんです。

── なるほど、そういう経緯だったんですね。チェア買い替えに際して悩んだことはありましたか?

田向 全員のチェアを統一するか、一人ひとり好きなものを選ぶかで悩みましたね。私は後者がいいと思ったんですが、社員から「統一したほうがいい」という意見があがって、最終的にはみんな同じチェアになりました。

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── 意外ですね!「自分の好きなチェアを選びたい」という方のほうが多そうなイメージですが。

田向 将来的に、社員の入退社があった際に運用しにくくなるだろうという意見をもらったんですよね。退社した社員が選んだチェアが、新しく入社する社員の体や好みに合うとは限らないので、それだと新しいものを買わなければなりません。つまり、使わないチェアが増えてしまうんですよね。
これがもっと規模の大きい会社で、入退社する人数が多ければ問題ないかもしれません。でも、私たちのように小さい会社の場合は、一人ひとりが好きなチェアを選べるようにするより、同じチェアで統一すべきだという結論に至りました。

── 具体的なチェア選定についてはどのように進んだんでしょうか?

田向 以前使っていたコクヨの『AGATA/S(アガタ・エス)』をとても気に入っていたんですが、もう廃番となっていて。なので、「『AGATA/S』と似たものを」とKagg.jpさんにリクエストしました。そこで候補として挙げていただいたのが、4種類のオフィスチェア。コクヨの『Bezel』と『Duora』、『ing』、そしてオカムラの『Sylphy』です。
全員が同じチェアを使うと決めていたため、スタンダードなものがいいだろうということで『Bezel』と『Duora』の二択に絞り込んで。最終的には多数決で『Bezel』に決まりました。ちなみに、私はどちらかといえば『Duora』派だったんですが(笑)。今では『Bezel』に満足していますけど。

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── 社長の意見も数には勝てないという‥‥いい会社ですね(笑)。結果的に『Bezel』に決まったということでしたが、みなさんどんな基準で選ばれたんでしょうか?

田向 一番のポイントは、「長時間座り続けられるかどうか」でした。エンジニアは一日中座って作業するので、そこが何より大事なんですよ。
選定にあたって無料お試しサービスの「Kaggフィット」を利用させてもらったのですが、オフィスまで届けてもらえて非常にありがたかったですね。ショールームに並んだチェアに座るのは他社でもできますが、それだけではファーストインプレッションしかわからない。レンタルして、自分の作業環境で一日中座った感覚をきちんと確かめられたので、後悔のないチェア選びができました。

── チェアは毎日長時間座るものですから、ファーストインプレッションだけを頼りに購入するのでは、新品であっても“宝くじ”のようなものかもしれませんね。

田向 本当にそうだと思いますよ。特に、仕事=デスクワークという社員さんが多い会社では、長時間座ってどうかという点をチェックすることをおすすめします。

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“広く”ではなく“深く”。手を広げずにさらなる高みを目指す

── さて、一人ひとりがのびのび働くのに十分なスペースを確保したオフィス、そして納得のいくチェアとよりよい環境が整ったところで。今後、御社はどんな目標に向かって進んでいくのでしょうか?

田向 お話ししてきたとおり、私たちは社員数を増やして事業を拡大して‥‥という方向には今後も進みません。手を広げるのではなく、レベルアップによって売上を伸ばしていく。一人ひとりがスキルを磨き、サービスをブラッシュアップしていきたいと思っています。
私がエンジニアという“ものをつくる側”の人間ということもあって、自分が心からいいと思えるものをつくって目の前の人を助けられたら、と。

── まさに“職人集団”という感じですね!大幅な増員はされないとのことですが、数名の採用は考えられていますか?

田向 はい。当社のスタイルに賛同してくれて、かつ私たちがもっていないものをもっているメンバーをほんの数名迎えられたらと考えています。
そして、ずっと今と変わらないスタイルで、でも着実にレベルアップして。自信をもって世に送り出せる“いいもの”をつくっていきたいですね。

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── 一般的なベンチャー企業とは一味違った御社の歩みと、オフィスづくり、これからも楽しみにしています。本日はありがとうございました!

interview by Kagg note編集部 / text by 中島香菜 / photo by 森田剛史


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“家具で「働く」を変えていく”をテーマに、オフィス家具について考えるきっかけづくりになるような情報をお届けします。